トレフィーダ®V(面合わせ供給機能型)

搬送対象ワークの前後・表裏を判定して、正姿勢ワークのみ次工程に搬送

トレフィーダ®Vは、搬送対象ワークの長短辺・倒立姿勢に加えて前後・表裏の面あわせを行います。
装置機内でワークの現姿勢を認識し、異姿勢の場合はエアブロウやガイドフォーメーション、磁石を応用した面向けユニットなどでワーク姿勢を矯正します。
またワーク姿勢確認はカメラや光学センサで行うので、フィード対象ではない異物を認識・排除したり、本機から供給するワークの正確な個数をカウントすることも可能です。

用途

  • 生産ライン向け装置
  • 各種ワーク処理装置組み込み

特長

  • 無振動式パーツフィーダ基本特性:
    トレフィーダ®の基本的な特長(ダメージレス搬送、多品種対応、帯電抑制構造、次工程直結、静粛性) を全て網羅
  • 面合わせ機能:
    カメラ(画像処理)あるいは各種センサを用いてワークの姿勢判定を行い、正姿勢ワークのみを次工程へ供給し、異姿勢ワークを姿勢制御ルートに導いて姿勢を矯正(異物の分離排出も可能)

詳細

供給対象: 表面実装部品(SMD)、各種受動素子、フェライト部品、樹脂製部品等、ワーク姿勢・向きを制御して後工程にフィードする必要があるワーク全般
供給能力: 数百個/分程度(ワークサイズ・形状により異なる)
装置機能:
  1. カメラ、光学センサ等によりワークの現姿勢を認識
  2. ワークが異姿勢の場合、エア式姿勢制御機構やガイド機構でワーク姿勢を矯正
  3. ワーク姿勢を保持したままエア浮上式リニアからワークを1個切り出し供給
  4. 異物混入時には異物のみを選択して系外へ排出

《円盤形状ワーク(Φ20mm) 整列供給装置》

  • 処理量:約120個/分 (※実力的には数百個/分も実現可能)
  • 姿勢制御:エア噴出による表裏面制御

トレフィーダ®V(面合わせ供給機能型)⑥

表裏合せの一例として、円形ワーク(Φ20mm)の裏面をセンサで検出し、左図のように下面からワーク端をエアで吹き付け“ちゃぶ台返し”のようにワークを反転させる機構があります。

《2012チップ抵抗整列供給装置:トレフィーダ®V》

  • 処理量:200個/分以上
  • 表裏面・前後方向判定:画像処理による判定
  • 表裏面制御:シート下部からのエア噴き上げによる表裏面反転
  • 前後方向制御:ワークの一部を引っかけて水平方向に回転

《水晶振動子(1210~2016) 組立工程》

  • 処理量:300個/分以上
  • 正方向率:99.99%以上
  • 多品種対応:ガイド・リニア部品の交換により1210~2016の3品種に対応

《液晶樹脂板材(4×2×0.4mm) 組立工程》

  • 処理量:300個/分以上
  • 正方向率:99.99%以上
  • 付帯機能:帯電抑制による詰まりチョコ停頻度大幅減少(振動式パーツフィーダ対比)

《焼成前フェライトパーツ(5×4×2mm) 工程間フィード》

  • 処理量:300個/分以上
  • 正方向率:ほぼ100%
  • 付帯機能:集塵ユニットによる自己清掃(フェライトからの発塵をリアルタイムに吸引清掃)

《受動素子(1×1×0.5mm)異物分離回収》

  • 処理量:6.5k個/分以上(異物の混入量によって増減)
  • 回収純度:99.999%以上
  • 付帯機能:画像処理によるワークサイズ等の特徴計測

関連情報

当社のご紹介

東レ・プレシジョンは超精密微細加工技術のパイオニアです。

1955年の創業以来、合成繊維製造のキーテクノロジーである紡糸用口金を製造し、日本はもちろん世界の合繊業界の発展に貢献して参りました。
この間に培ってきた精密微細加工技術の経験とノウハウは、現在では半導体、計測・検査、航空・宇宙、医療機器など、様々な産業分野に広く活かされています。