金属3Dプリンター造形材料
「ステンレス鋼(SUS316L)」

「ステンレス鋼(SUS316L)」の特長

オーステナイト系ステンレス鋼は18Cr-8Niに代表され、ステンレス鋼中最も多量に且つ広範囲に使用されている優れた耐食性材料です。
不動態化に必要なクロム(Cr)を18%以上含有し、大気中や淡水中、中性塩や有機酸、酸化力の強い硝酸中およびアルカリ中などの環境中で優れた耐食性を示します。また、高温での耐酸化性にも優れ極めて広範囲の環境中で使用出来る汎用耐食材料です。しかし、この耐食性は表面に生じる不動態皮膜によって維持されるので、不動態が損なわれると局部腐食が生じます。
SUS316Lは、オーステナイト系ステンレス鋼18Cr-8Niに代表されるSUS304に炭素(C)の低減、ニッケル(Ni)含有量を高め、更にモリブデン(Mo)を添加することで高温強度特性、高温腐食特性に優れている材料です。また、SUS316よりもC含有量が少なく加工硬化しにくい材料です。

「ステンレス鋼(SUS316L)」の成分表

(単位:%)

成分 C Si Mn P S Ni Cr Mo Cu N Fe
従来材
(代表値)
≦0.03 ≦1.00 ≦2.00 ≦0.045 ≦0.030 12.00~15.00 16.00~18.00 2.00~3.00 Bal.
粉末材
(代表値)
≦0.03 ≦0.75 ≦2.00 ≦0.025 ≦0.010 13.00~15.00 17.00~19.00 2.25~3.00 0.5 0.01

「ステンレス鋼(SUS316L)」の機械的性質

従来材 造形後    (参考値)
引張強さ[MPa] 480以上 水平方向(XY方向) 640±50
垂直方向(Z方向) 540±55
0.2%耐力[MPa] 177以上 水平方向(XY方向) 530±60
垂直方向(Z方向) 470±90
弾性率[GPa] 193 水平方向(XY方向) 185
垂直方向(Z方向) 180
伸び[%] 40以上 水平方向(XY方向) 40±15
垂直方向(Z方向) 50±20
硬さ[HV] 200以下 水平方向(XY方向) 188
面粗さRa [μm] ーーー 造形後 13±5
ブラスト後 5±2

「ステンレス鋼(SUS316L)」の用途

航空宇宙分野の部品や食品安全用途部品、機械のスペアパーツ、医療機器、船舶関連部品、ウェアラブル機器部品など

「ステンレス鋼(SUS316L)」の造形事例

関連情報

当社のご紹介

東レ・プレシジョンは超精密微細加工技術のパイオニアです。

1955年の創業以来、合成繊維製造のキーテクノロジーである紡糸用口金を製造し、日本はもちろん世界の合繊業界の発展に貢献して参りました。
この間に培ってきた精密微細加工技術の経験とノウハウは、現在では半導体、計測・検査、航空・宇宙、医療機器など、様々な産業分野に広く活かされています。