金属3Dプリンター造形材料
「マルエージング鋼」

「マルエージング鋼」の特長

マルエージング鋼は、航空・宇宙分野の構造材として開発され低炭素18%Ni鋼に時効硬化元素としてCo、Mo、Ti、Al等を添加した時効硬化型の超強力鋼です。
時効硬化処理を行うことで高強度で高靭性を有する特徴から、航空機、ロケット、ミサイル、人工衛星などの宇宙開発用機器に使用されている鋼種です。

「マルエージング鋼」の成分表

(単位:%)

成分 Ni Co Mo Ti Al Fe
規格(従来材) 17.0~19.0 7.0~12.5 3.0~5.2 0.15~1.6 0.05~0.15 bal
規格(粉末材) 17.0~19.0 8.5~9.5 4.5~5.2 0.6~0.8 0.05~0.15 bal

「マルエージング鋼」の機械的性質

従来材 造形後 (参考値) 時効硬化:
490℃×6hr
(参考値)
引張強さ[MPa] 1960以上 水平方向(XY方向) 1200±100 2050±100
垂直方向(Z方向) 1100±100
0.2%耐力[MPa] 1350以上 水平方向(XY方向) 1100±100 1990±100
垂直方向(Z方向) 930±150
弾性率[GPa] 182 水平方向(XY方向) 150±25 180±20
垂直方向(Z方向) 140±25
伸び[%] 7~17 水平方向(XY方向) 12±4 4±2
垂直方向(Z方向) -
硬さ[HV] 290~400 水平方向(XY方向) 327-363 513-613
面粗さRa [μm] 造形後 7±2
ブラスト後 5.5±1.5

「マルエージング鋼」の用途

金型、治工具

関連情報

当社のご紹介

東レ・プレシジョンは超精密微細加工技術のパイオニアです。

1955年の創業以来、合成繊維製造のキーテクノロジーである紡糸用口金を製造し、日本はもちろん世界の合繊業界の発展に貢献して参りました。
この間に培ってきた精密微細加工技術の経験とノウハウは、現在では半導体、計測・検査、航空・宇宙、医療機器など、様々な産業分野に広く活かされています。